4月(降誕会)例会 於:京都タワーホテル

会長挨拶
皆さんこんばんは、今日は楽しみにして参りました。
それはと言いますのは、会員の正垣様のご紹介によって実現しました、金子みすゞさんの詩をギターにのせて歌って頂けるという藤山一男先生、そしてお話とお歌をお聞かせいただける生野百合華先生のお二方をお招きしております。私も、生まれは島根県であります。金子みすゞさんの故郷の山口県はお隣で、生家には、何回か足を運んでいるのであります。彼女の書いた詩には、皆さんもいろいろと深い想いを抱かれたことと思います。今日は、そうした楽しみもございます。
また、誕生日のお祝いも14名の方がおられ、今日は全員がご出席ということで、お渡しする記念品を気に入って頂いているのかどうかわかりませんが、(全員にお渡ししていると)時間が足らなくなるのではと懸念しております。(笑い)今日は、ようこそおいでくださいました。
(その後、降誕会例会なので、まずは会長が代表で、正面に祀られたお釈迦様に灌仏された)


ギターと歌で綴る「金子みすゞ」こころの世界 by Fuzz

FUZZ(ファズ)/藤山一男・生野百合華

プロフィール
1976年 ●「きのう京」他、数曲をレコーディング発売
1976年~●五木寛之さんの「青春の門」シリーズ作曲コンテストで、連続入選、アルバムに収録
1990年 ●『きもの町・京の町』「普賢花」なとを作曲、CD発売
1990年 ●日本クラウン「童謡詩人・金子みす、、、~その愛と死」のアルバム製作で作曲参加
2003年 ●オリジナルCD「金子みすゞこころの世界』を発売
2003年 ●三十周年記念コンサートを開催
2005年 ●ラジオ「金子みす。ゝの世界」のパーソナリティーを担当
2007年~●建仁寺他、関西、九州。四国などの寺院でコンサート
2009年 ●藤山由美(奥様)が亡くなり新ユニット結成
2010年~●祇園の『スタジオ923』を拠点に学校、各種団体のコンサート、全国寺院の法要イベントなどで演奏

ギターと作曲と歌:藤山一男
進行とお話と歌:生野百合華

藤山氏のご挨拶
皆さん、こんばんは、今日はお招きいただきまして、ありがとうございます。
もう、金子みすゞさんの詩に曲をつけて歌うようになって20年近くになります。
最近は、金子みすゞさんの詩は、かなり浸透して来まして、皆さんご存知かと思います。歌い始めたころは、ほとんどの皆さんがご存じないといったようなことでした。
今日は7時ぐらいまでのお時間を頂戴しております。
その時間内で、皆さんにできるだけご満足いただけるように歌って参りたいと思っておりますので、最後までよろしくお付き合いくださいませ。

生野さんのご挨拶
皆さん、こんばんは、今日はお招きいただきまして、ありがとうございます。藤山さんとは、Fuzzというユニットで、こうしてお呼びがあれば時々活動させていただいております。
それでは、皆さんのお手元に、金子みすゞさんの詩を書いたものを用意させていただいておりますが、25編ほど載っていたと思いますけども、詩をご覧になりながら、歌をお聞きください。時間の許す限り、出来るだけ多く歌わせていただきますので、最後までよろしくお願いします。

童謡詩人「金子みすゞ」
1903年(明治36年)4月11日。山口県大津郡仙崎村(今の長門市)に生まれ、大正末期、すぐれた作品を数多く発表、西条八十に[若き童謡詩人の巨星]と賞賛されながら、1930年(昭和5年)3月10日、26歳の若さでこの世を去る。512編の作品を残し、その情景の見方は。鋭くも溢れんばかりの優しさで、人々の心に強い感動を与えている。テレビ、映画、舞台、そしてCDに数多く取り上げられ大きな反響を呼んだ。平成15年。生誕100年を迎え、ふたたび静かなブームを起こしている。

以下、歌っていただいた全15曲の録音から動画を作りましたのでYoutubeをリンク掲載しておきます。


乾杯の挨拶 中西副会長
藤山さん、生野さん、今日はありがとうございました。
私は、初めて金子みすゞさんのお名前を聞いたのは、40代の初め頃だったと記憶しております。
毎年、お盆の後、高野山で仏教の研修があって、会員として毎年高野山に登っていたのですが、ある年に、宇宙物理学の佐治晴夫という東京工大の教授が、その年の講師としてこられまして、その方が、金子みすゞという方のお話をされました。その時から、私と金子みすゞさんのご縁ができました。初めて彼女の詩を教えていただいて、家に帰ってさっそく、「私と小鳥と鈴と」という一番最初に出版された本だと思うのですが、その可愛らしいタイトルの本を買い求め、それから、しっかりみすゞファンになってしまいました。
今日は、そのみすゞさんの詩に曲を付けて歌って頂くというので、非常に楽しみして参りました。
今日は、ほんとに期待以上に・・・と言っては失礼ですね(笑い)みすゞワールドが心にスーッと入って来るという本当に素晴らしいステージでした。ありがとうございました。
それでは、乾杯いたします。お釈迦様のお誕生日の花祭でございます。乾杯!!

編集後記:2003年07月11日/七月(夏安居)家族例会で、金子みすゞ記念館や大谷山荘へ訪れています。生誕100年の年でした。
また、同じく2003年11月14日の三宝の集いでは、お話の中にもありました、みすゞ文学の発掘者といわれる矢崎節夫氏に、講演をお願いしましたし、2004年04月09日(降誕会・花祭り)では、矢崎氏に、その三宝の集いの売上金からネパールへの支援金として日本ネパール友好協会の主な資金提供であるところの「ネパールみすゞ基金」へ託したことがあります。
金子みすゞさんの詩には、気づきが多くある一方で、どこか「人の営み」を冷めた目線で見ているといったそんな印象があります。
彼女の詩には、優しさと同時にダークな感性も見え隠れし、すべての詩に共感できる人は少ないかもしれません。
物事の見方、感じ方は人それぞれですが、菩薩や仏のような慈悲の心も持ち合わせている一方で、ダークで、恐ろしいぐらい人を恨んだり憎んだり、悪魔のように残酷でおぞましいことを考えたりするのも同じ人間です。
仏教は、その慈悲の心だけを全面的に出せるよう訓練し、悪魔のような部分を滅せるように修行することを目的としています。
生野さんが、曲の紹介の中でお話された感想コンクールで最優秀賞に輝いたある少年の作文、漁師のおじいちゃんに、「大漁」だけは読ませたくないと書いたその少年のおじいちゃんを思いやる優しい心。
この「人」に対する温かい目線、思いやりの心の表現が、私は好きです。
三日間に渡る動画の制作作業で、何度も繰り返し聞くことになった「金子みすゞの魂」を改めて深く感じさせていただきました。

文・写真・動画編集:藤野正観