2019年1月30日付け中外日報より

後七日御修法
来年の大阿、瀬川門跡
田代化主は真言宗長者

 来年1月の後七日御修法(ごしちにちみしほ)で、次の天皇の御衣へ初の加持を行う大阿闇梨を御室派総本山仁和寺(京都市右京区)の瀬川大秀門跡(71)が勤めることが25日、同市東山区の智山派総本山智積院で開かれた真言宗各派総大本山会(各山会)常任委員会で決まった。
瀬川門跡は1947年生まれ。高野山大文学部卒。愛媛宗務支所長、宗会議員などを歴任し、2010年5月、宗務総長に就任して2期8年務め、昨年6月23日に仁和寺門跡に就任した。
愛媛県西条市の王至森寺名誉住職。仁和寺門跡が大阿を勤めるのは15年の立部祐道氏以来。
御修法は7日間にわたり天皇の御衣を加持する真言宗最高の厳儀とされる。常任委に続く御修法新年総会で瀬川門跡は「現在から来年に向けて精進したい」と挨拶。
吉田正裕・仁和寺執行長は祝賀会で「本山挙げて準備を進めていくので皆さまのご協力をお願いする」と語った。
今年1月8~14日の御修法を大阿として成満した豊山派総本山長谷寺の田代弘興化主(管長)は同日、平成最後の真言宗長者に就任した。
新年総会で、就任の証しとなる長者杖を各山会代表総務の芙蓉良英・智積院寺務長が奉呈した。全真言宗の名誉的なトップとして内外の行事に出席する。
田代長者は「平成最後であり、強い緊張があった。結願の前夜はほとんど眠れなかった。仏教界の外にいた期間が長かったので、『もう少ししっかり修行しなさい』というお大師様からのお諭しだと受け止めた。
これからお礼をしていきたい」と語った。
御修法別当を務めた五十嵐賢仁・長谷寺寺務長は「皆さまのおかけで無事に成満し感謝したい。
特に中日法要には定額僧30人が参拝され、多くの僧俗のお見送り、お迎えを頂き感激した。結願の後、前夜眠れなかったことを伺い、お支えが至らなかったと反省したが、当事者にならないと分からないお大師様の大法を継ぐ重さがあると思った」と述べた。
前真言宗長者で、今回御手替を務めた黒沢全紹・大覚寺派大本山大覚寺門跡は「御修法の成満と長者就任、おめでとう。
我々を導いてほしい」と祝辞を述べた。
常任委では、各山会主催の新天皇即位慶祝法要を‥11(月22日に仁和寺で、真言宗長者を導師に営むことを正式決定した。(武田智彦)