仏教関係者が京都に集う会

忖度(そんたく)

国会の籠池劇場で、「忖度」という語が頻出しました。

忖度の「忖」も「度」も「はかる」という意味で、相手の気持ちをはかることです。つまり推察することですが、推理し思考し論理を組み立てるという意味の仏教語でした。

また、忖度する人のことを「忖度人」と言います。忖度人は、智慧があって物事をよく考察するのですが、未だ菩薩や仏の智慧には至っていません。実行を伴わない単なる理論家、外教の智説や小乗の智の持ち主を、忖度人と呼んできたようです。

忖度とよく似た意を持つ語に、斟酌(しんしゃく)があります。

「斟」も「酌」も「汲む」という意味で、飲食物を「手ずから汲み分けする」事から、「相手の事情や心情を汲み取る事」を表す語になりました。手加減する、手心を加える、条件などを考えて取捨選択する、等の意味も表します。

菩薩さまは、常に相手に寄り添い、求められた応援に応じてサッと行動します。お母さんが子供のニーズに応じて、相応の行動をすることに喩えられるでしょう。

つまり、菩薩の行願を実践するには、相手の立場を「斟酌」することが大切と言えるでしょう。

相手を慮る方法としては、推察よりも忖度、忖度よりも斟酌が高級なのです。

 

文:鈴木顕道

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