仏教関係者が京都に集う会

「入滅」の本来の意味

涅槃図の部分(釈迦の入滅を描いた図)

お釈迦さまの涅槃を「入滅」と表現したことから、死ぬことを入滅と言うようになりました。
本来「入滅」というのは、「安楽になる」とか「煩悩から解放される」という意味です。

お釈迦さまは、亡くなられる直前に「遺教」を残されましたが、その中で「私は今死のうとしているが、それは身という名の捨てるべき罪悪の物を捨てるということだ。死ぬことは悪病を取り去るようなものだ」とおっしゃっています。
つまりお釈迦さまは、生老病死に翻弄される人間の身体を捨てて、「常に在して滅せざる」法身に戻られたのでした。

ところで私達は、心と体・精神と肉体・全身と全霊というふうに、自分の構成要素を二つに分けて考える事に慣れています。
死ぬことによって身体は使えなくなりますが、もう一つの構成要素である、心とか霊魂と呼ばれるものは、どうなるのでしょう。

人身を捨てて仏身を手に入れる。
心も、人心から仏心に成る・・お釈迦さまの言われる「成仏」とは、そういう事ではないでしょうか。

文:鈴木顕道

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