仏教関係者が京都に集う会

善処とは?

善処

西方浄土(正観筆)

「善処します」と、言ったり言われたりした事があると思います。
そもそも「善処」とは「仏の楽土・浄土」のことです。
後生善処と熟語すれば、人間としての生涯を終えた後、浄土に生まれることです。
仏の世界たる「善処」は、清浄で楽しみの多い所なのです。
善処という名詞に「する」という動詞を付けて「善処する」となったら、意味はどうなるのでしょうか。
辞書には「事態に応じて適切な処置をとる事」とありますが、言葉の意味は極めて曖昧なものです。
日本には、「イエス・ノーと断定せずに、お互いに察し合う」という独特の文化があります。
その良し悪しは別としても、日本語には複雑な言い回しが多く、しかも曖昧であることで、日本語を勉強する外国人は大変苦労することと思います。
「遊びにおいで下さい」と言われた外国人が、本当に出かけて行ったら「何しに来た?」と言われて憤慨したというのは、よく聞く話です。
「善処します」という返事をもらって安心していたら、反故にされていたということも珍しくありません。
相手を傷つけたくないという思いやりが、とんでもない結果を招かないように、気を付けたいものです。

文:鈴木顕道

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