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森 清範会長:開会の挨拶
梅雨到来のこの時期でありますが、今朝も、雨にしたたるアジサイを眺めていますと、「ほんとうに美しいものだなぁ」と痛感したしだいであります。
我々もこの法雨に打たれてアジサイのように美しい花を咲かすことができたらなぁ――とつくづくと思いました。
たぶん蓮如上人のお言葉だったと思いますが、笊では水をすくうことはできない。しかし、ざるを水の中に漬けたら、結果として笊でも水が溜まるのだ――。ということで、水を仏法に例えた、ありがたいお話を思い出した次第でもあります。
今日は、加藤達成会員に漢字のお話をお聞かせ願えるということで、楽しみにしております。 |
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漢字の特質
加藤達成 会員 |
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加藤達成
淨土宗京都教区田辺町極楽寺住職
元佛教大学教授、
前群馬大学教授、
現佛教大学講師、
元文部省教科調査官、
日本書道文化研究所所長、
京都古典書学院名誉学院長
http://www.eonet.ne.jp/~kotensyogakuin/
著書
講談社刊共著:書写・書道教育原理
法政大学出版会:書写・書道教育史資料
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家田事務局長より京都のチベットから奥様の運転で出てきたと紹介され、入会して間もない自分がこのような席に立つのは恐縮であると告白された。
ほとんどの文章に漢字の数の量が多いことに気づくことから、漢字という文字の重要性が感じられる。自分は漢字の専門家ではないが、以前文部省の教化監査官を仰せつかっていたことから、少しは漢字のことを知っているつもりなので、釈迦に説法ではありませんが、会員の皆様に知っていることを少しだけ紹介しますとお話を続けられた。
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奥様をアシスタントにお話をされる加藤氏 |
3000年前の「京」の文字 |
漢字のお話をするわけだが、前回の例会での山内先生のお話の中で京都の「京」という漢字について、口の中に横棒がある「京」の字が間違いなのかどうなのかというこがありましたので、最初に、前回の続篇として、この「京」という漢字についてお話をされた。
3000年前の「京」の文字でも分かるように、「京」の文字はちょうどパリの凱旋門を文字にしたような形で、その屋根の下には皇帝つまり帝が住んでいるといった意味の文字である。
つまり京都は帝が住んでこそ「京都」となるわけで、今のままでは、「京都」の名称は返上しなければならないようだ。と笑いを誘った。 |
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仏教クラブの「仏教」という漢字の中から「教」という漢字の原型からその意味を説明された。
原型の象形から、父(左上)が、その子供(左下)に右手(右下)で鞭(右上)を持っている場面ということが分かるが、このことからやはり、教えるということの意味、本質は、父なる大きな愛とそして忘れてはならない鞭ということであろうか。
現代では、その鞭の役目を、単純に暴力や虐待といって、「教える」ということの本質までも抑制してしまっていることに気づかされる・・・。 |
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その他、 中国との漢字の字数の比較として
日本
常用漢字 1945字 (1981年) (学年漢字 1006字)(昭和57年)
大漢和辞典 49964字 (1960年)
中国
説文解字 1959字 ( 100年)
康照字典 48651字 (1716年)
中華字海 85567字 (1994年) |
むすび として、「古為今用」という言葉を示され、
漢字の特質は、家庭教育に、社会教育に、学校教育に、情操にマナーに影響は極めて多大である。と述べられ、もう一度漢字の持つ素晴らしい特異性を認識して欲しいと括られた。 |