仏教関係者が京都に集う会

平成12年(2000年)3月例会報告

ゲストスピーチ「チベット学校建設のご報告」バイマーヤンジンさん

開催日:2000年3月10日(春彼岸会例会)

暑さ寒さも彼岸までの言葉どおり、いくらか寒さもゆるんでまいりました。
本年度最後の例会です。 三月例会は、平成11年度「三宝の集い」の支援金を、チベット学校建設推進協会のパイマーヤンジンさんに、直接お渡しすることとなりました。
昨年末には、グロン付小学校とツオド村小学校の二校がほぼ完成し、六月末 の開校式を待つばかりとの知らせを受けておりました。さらなる学校建設も進め られているそうですので、そのあたりのお話しもお伺いしたいと存じます。

yanjin - コピーバイマーヤンジンさん

チベット学校建設推進協会:斉藤秀樹代表
〒565-0862 大阪府吹田市津雲台1-2-D9 南千里ビル三階
電話 06-6871-5561

時の人、バイマーヤンジンさん

今回の例会では、ゲストが、今や時の人、バイマーヤンジンさんがおいでになるということと五十嵐隆明会長がこの度、西山浄土宗禅林寺派の法主に就任されたこともあり、マスコミの方々が大勢詰め掛けていつもの例会とは雰囲気が違いました。
手短な会長の挨拶に続き、会長からバイマーヤンジンさんに昨年度の「三宝の集い」での売上金をチベット学校建設支援金として直接手渡されました。

五十嵐会長に感謝状を手渡すヤンジンさん

五十嵐会長に 感謝状を手渡すヤンジンさん

丁重に受け取ったヤンジンさんから、仏教クラブへ感謝状が渡され、報道陣のカメラのフラッシュが会場全体を花火状態に照らしました。

引き続き、会員を代表して沢田教英師より、会長に法主就任を祝い花束が贈呈されました。
いつもは、きびしいお顔をされている会長も、出席した会員から大きな拍手をもらい、この時ばかりは、笑みがこぼれていたようです。

次は、いよいよゲストのヤンジンさんのご報告のスピーチですが、ご本人は、5・6分ぐらいと思って来たのに、2・30分の時間を喋れと言われてビックリしていますと場内を沸かせました。さすがに、オペラ歌手でもあるヤンジンさんは、落ちついたもので、急なスピーチにも難なくお喋りをされました。

先日、初めてご主人と故郷のチベットへヤンジンさんのご両親のお見舞いにお帰えりになった時のお話しでは、飛行機で1日、そこから二日間バスでの道のりにご主人がまだかまだかと言って悩ませたことや、ご主人が結局、三日の間、高山病で動けず、お見舞いに行った筈が、車椅子のご両親にお見舞いを受けてしまたことなど愉快なお話をされました。
ご夫婦が、お互い育った環境で価値観が違うのはおろか、身体の構造まで違うのかと思い知らされたそうです。

学校建設に疑問!?

また、日本でのご夫妻のチベットに学校を建設するための推進活動に対して、何人かのの日本人に「あなたは、なんで、こんな病んだ日本の後を追うのだ、チベットに学校など作れば、君達の文化がなくなることにならないか?」と問われて、非常にショックを受け、悩んだとも言われました。

確かに、物の豊かさにばかり心を奪われ追いかけてきた我々日本人は、大きなあやまちを犯しているのかもしれません。後戻りのできない下り坂にはまり込んでいるのかもしれません。ヤンジンさんも長く日本に住んで物の豊かさと幸福感とは必ずしも一致しないのだと感じておられることと思います。
教育は確かに大切ですが、その内容を誤まると取り返しのつかない社会を作ってしまうのかもしれません。
しかし、ヤンジンさんは、先ごろ完成間近のヤンジン第一小学校とヤンジン第二小学校の視察の為、帰郷したおりに改めて、この活動の意味を確信したと話しを続けた。

ふるさとに学校ができた。(朝日新聞より写真を拝借しました)

完成したヤンジン第一希望小学校

完成したヤンジン第一希望小学校

ヤンジン希望第二小学校

ヤンジン希望第二小学校

彼女の姉が校長をする小学校での事、遠く離れた村のある親子が、校長室を訪れ、側に居る息子を小学校に入学させてくれるように土下座をして頼んだが、校長は断ったそうだ。姉である校長に、ヤンジンさんは、「何故、あんなにまでして頼んでいるのに入学を許可しないのか」と聞いたのです。校長は、すかさず「学校に入りたい子供はあの子だけではないし、あの子を入学させれば、遠くの村の全ての子供達も同じにしなければならないのよ」
この言葉を聞いたヤンジンさんは、自分の活動はやはり間違っていないのだと確信されたのだそうです。学校が少ないのだ、足らないのだ、もっともっと学校を建設しなければと思ったのだそうです。

精神と物の豊かさのバランスが大切

「字が読めるようになるのは、いいのですが、その能力で何を勉強するかでその社会構造が変わります。
同じ、佛教徒として言わせていただくなら、なるべくなら、日本のように経済優先の教育体制だけは避け、誇りに満ちたチベットの人達の素晴らしい文化を大切に、精神と物とがバランスのとれたそんな歩みを続けて行って欲しい」との感想もあったようです。

お話が終わって、管原副会長から「”豊かな日本”から見た”チベット”を聞かせてもらうことに意義がある。今後とも頑張って欲しい。」と励ましの言葉で締めくくった。

会食中、家田事務局長より、来年度より、インターネットの専門委員として、私こと藤野正観を運営委員に推挙したことを発表されました。
来月は、私こと藤野正観がこのHPについてメンバースピーチをすることになったようです。(^^;

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