仏教関係者が京都に集う会

平成14年(2002年)3月例会報告

一二三日本語学校建設支援金授与式

開催日:2002年3月8日(春彼岸会)
本年度最終・春彼岸会例会のご案内となりました。
布施波羅蜜の実践に勤めなければならないお彼岸の時節に、ダーナ(布施)の精神で取り組んだ、第八回「三宝の集い」の支援金を、ASIRAを通じてカンボジアの一二三日本語学建設設の支援金としてお届け頂くことになりました。
その贈呈式と鬼一二三さんのお母様にゲストスピーチをお願いしました。
最近何かと話題になるガンボジア、そのあたりのお話もお何いしたいと存じます。

会長挨拶

igarashi (1)
春分の日、秋分の日を中心とした前後三日間を「春彼岸」「秋彼岸」と言います。
この日は太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の時間が同じになります。
彼岸(ひがん)とは悟りの世界(争いや差別のない仏様の世界)、此岸(しがん)とは迷いの世界(私たちの住む世界)のことをいいます。
お釈迦様は此岸から彼岸にわたる為に六波羅蜜の実践を説かれました。

六波羅蜜

布施……物心両面でものをおしまないこと。
持戒……規律を守ること。
忍辱……堪え忍ぶこと。
精進……一生懸命努力すること。
禅定……心を静かにすること。
智慧……よくかんがえること。

昔から暑さ寒さも彼岸までといいます。ご先祖さまに感謝の心でお参りし、お釈迦様の教えを実践したいものです。三宝の集いもその内の布施行を主に実践する為に実施しているものであるので、今後も実践し続けることを宣言された。
また、故仁和寺門跡 吉田裕信会長の後、4年に渡り会長職を務め終えたことをうれしく思い、感謝の挨拶をされ、未定の後任会長へ引き継いだ。

カンボジア シェムリアップ・一二三日本語学校建設支援金授与式

全真言国際救援機構ASIRA事務局長:近藤昌俊氏

一二三日本語学校建設準備委員日本代表:鬼郁子氏

asira-kondoh今回の、支援先として「一二三日本語学校」をご紹介・推薦していただいた 全真言国際救援機構ASIRA事務局長:近藤昌俊氏からお礼と感謝のご挨拶があった。

最近話題になっているNGOとまではいかないまでも、当初曹洞宗の国際支援機構の指導を得ながら、活動。地道にカンボジアをはじめとした支援・援助をしている団体であることを説明し、今回の鬼一二三さんの紹介となった経緯をお話された。
 
 
 
oni1ヶ月前にカンボジアからお戻りになった、一二三日本語学校建設準備委員日本代表でもあり実のお母様でもいらっしゃる鬼郁子氏が、この仏教クラブでのセレモニーの為にカンボジアで作られたという素適な民族衣装を身につけ、東京からお見えになった。

照れるように壇場に上がられた彼女は、簡単な挨拶の後、この日の為に現地で録音された一二三さんをはじめ、現地の生徒たちの生の声を録音したテープを披露された。

日本語学校で勉強する生徒数人の流暢な日本語でのメッセージには、会場の会員は驚かされた。
3・4年の勉強で、こんなに見事に日本語をしゃべることができるのだろうか!?どこかの国の英語教育と比べると・・・。

――録音テープより――

kaijyoh鬼一二三さんから、お礼のご挨拶
まず最初に、本来なら直接会場に出向き挨拶をしなければならないところ、せっかく戴く大切な援助金を、帰国の為に使いたくないので、良き相談者の母に代理を頼んだことをお詫びをされた――。

平成七年にカンボジアに渡った一二三氏は自宅で、15名の生徒を抱え、日本語学校を始めた。日本語話者の需要に伴い、10年に教室と図書室を兼ね備えた家を建てた。
その間、地雷撤去が進むに連れ、日本人のアンコール遺跡への旅行者も増え、話者の需要が飛躍的に伸びたた。生徒もいちだんと増え、全てに窮屈になった。朝6時から夜9時まで1日に9クラスを受け持ち、100人を超える生徒を教えいる。現在の学校兼自宅では、好意でホテルの敷地を借りてようやく運営できている状態。最近日本の母とも相談し、土地を購入し、新校舎の建設を計画したところで、10万ドルの建設費の工面におおわらわというところだったが、今回の支援金のおかげで、少しでも早く建設できることを、心より感謝したいとのお礼の挨拶が、やさしくて誠実なお声で録音されていた。

1ヶ月前にカンボジアから戻られたお母様の郁子氏から最近の情況を聞く

1ヶ月前にカンボジアから戻られたお母様の郁子氏から最近の情況を聞く

全真言国際救援機構ASIRA事務局長:近藤昌俊氏を通じて、代理の鬼郁子氏に支援金の授与が行われた。

全真言国際救援機構ASIRA事務局長:近藤昌俊氏を通じて、代理の鬼郁子氏に支援金の授与が行われた。

テープを聞いたその後、家田事務局長よりなぜ、日本語が必要かをくどいようだが、もう一度聞かせて欲しいと要望があった。

わが国では、カンボジア(クメール)語の勉強がほとんどできない現実。カンボジアの子供達が絵本や書物を知らない現実。カンボジアでの土木援助工事でも、通訳がいないとその工事すらままならない現実。
一二三学校の卒業生は、教える日本語が丁寧なことも有り、空港やアンコールワットの公共の案内業務の要請も受けていること。生徒の熱心な勉強心を受け、自分の国の歴史や文化も知らない子供達にカンボジアの文化でさえも教えなければならない現実。などなど、まだまだ続くであろう遥か彼方の南の地で、帰ってくることがないであろう我が娘の清いライフワークに、娘に対する誇りと諦め、そして励ましと協力。そんな郁子氏の母親としての真の姿を垣間見る思いがした。
鬼一家の悲願達成と、1日も早い、カンボジアの平和と安定を祈念したい。

会員の交代: 浄土真宗本願寺派宗務所 新広報部長の富永眞秀氏が紹介された。

写真・構成・文:Shokan Fujimo

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