仏教関係者が京都に集う会

平成14年(2002年)5月例会報告

ゲストスピーチ:『出版業界の裏表』
_____________株式会社合同印刷社長 青木 喜雄様

開催日:2002年5月10日(新茶例会)
新茶の摘み採りは、鹿児島などの温暖な地域から始まり、徐々に北上するそうです。
今年は桜前線と同様に一週間以上も早いとか。
そのお茶が一般に普及したのは、1191年に栄西禅師が宋から茶の種子を持ち帰り、明恵上人が京都で宇治茶の栽培を始めてからといわれています。
み仏の教えとともに、人々の生活の中に溶け込んできたのでしょう――。

sawada1新会長の森 清範師が欠席のため、新副会長・沢田教英尼 が、簡単な開会のあいさつをされた。また、五十嵐前会長自らが、後任依頼をされた時、すでに4月・5月のスケジュールが、決まっており、承知の上で、後任をお願いしたむね、説明があった。

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ゲストスピーチ 出版業界の裏表

株式会社合同印刷社長 青木喜雄氏

<本が書店に並ぶまでの過程>概略
(講演資料より)

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■著 者(作家)
原稿を書いて自分で出版する(自費出版)。
出版社より原稿を依頼される。
原稿を書いて出版社に持ちこむ。

■出版社
①原稿料等の契約。
②販売方法の相談(著者直売の場合もある)。
③本の大きさ(サイズ)の決定。
④原稿の整理から資料や写真なども集める。
⑤校正他、表紙やカバーの体裁を決める。
⑥印刷所に原稿を入れる。

■印刷所
全てコンピュータ化されて大量製造になっている。

取 次 (問屋)
出来あがった本は印刷所から出版社へ納品されるが、それを取次に持ち込む。
取次はその本を全国の書店に配本をして集金から売れ残った本の回収までを行なう。
トーハン、日販の二大取次店が全体の70%近いシェアを持っている。
他に中小合わせて協会員外を含めると約50社。
書店以外の販売ルートとしては、コンビニから各生協(大学閑係)キヨスタまでおよんでいる。
書店も含めて本を売って商売をする以上この取次との取引がない限り不可能で、出版社も同じである。

■書 店
全国に2万店の書店があるが毎年2000店、約1割の貴店が閉店している。
書店にも大型店化が進み、郊外型大型店と家族、アルバイトだけの中小店に分かれており、大型店によっては年商500億円以上の所もある。

■本には定価販売制度というものがあります
出版社の決めた価格で販売することを義務づけた制度です。
食粗品・衣料品・文房具といった商品は通常、メーカーが店頭小売価格を決めることは独占禁止法で禁止されています。
しかし出版物については、文化・教養を広くいきのたらせる見地ガら、可能な方ぎり低価格で流通するようにする定め、再販売価格維持を行なうことが許されています。
独禁法の適用以外ですから、定価販売をするかどうかは、出版社と取次(問屋)、取次と書店との問の契約によって成り立っています。

出版業界の裏話というだけに、ここでは全てを紹介しないほうが良いような気がします。
歴史を塗り変えた報道や、暴露記事の存在や、ゴーストライター、印税のことまで、現代の怪物、出版マスメディアの世界を聞いた。
今の世の中で、何が一番怖いかといえば、マスコミ・出版社と言い切る青木氏が印象的だった。

 

写真・構成・文:Shokan Fujimo

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