仏教関係者が京都に集う会

平成17年(2005年)9月例会報告

ゲストスピーチ:株式会社アイプラネット 藤重さま

開催日:2005年09月09日(秋彼岸) 例会
 
秋のお彼岸は、節分の日を中心に前後三日間をいいますが、その基準となる節分の日は、国立天文台で計算された結果から、政桁が決定するということを、ご存知ですか。来年度のことは、二月頃の官報で発表になります。地球の自転や公転の微妙な動きに影響されて、予測はつくけれど間近にならないと確定できないからだそうです。天体現象に忠実に、決められているのです。へぇ-。(トリビアの泉ふうに)
おどろきついでに、今日は、ゲストスピーチで「雑草の生えない土のお話」をおうかがいします。
大事な修行(草抜き)を怠けるのかとお叱りをうけるかもしれませんが。興味津々です。

沢田教英副会長の挨拶

sawada9月に入り、西本願寺阿弥陀堂に刺し身包丁(刃渡り約二十一センチ)を持った男が侵入、畳の上にナット約二十個を散乱させた上、容器に入れた灯油のようなものをまいた
というぶっそうな事件やら、あさっては選挙と、なにやら騒々しい時期ではありますが、今日は、お寺の管理をする者にとって大変興味深いお話がしていただけるということで、楽しみにしております。

雑草の生えない土の話

株式会社アイプラネット 藤重さま

fujishige今回の講演は、講演というより先月に続いて宣伝というような雰囲気で、講演者の藤重氏も、戸惑っておられたご様子だった。
 
そのせいか、ご自分の会社の紹介もなく、いきなり本題に入られた。
会場には、これも、前回と同じくビデオプロジェクターがあり、席には小冊子が配られていた。冊子は、プロジェクターの内容と同一で、ネットから記事も抜粋されていたこともあり、
ここでは、その冊子の内容と、その記事の本元のネットリンクとで構成し、以下は、冊子内容の記録としておきます。

1.世の中の変化とお寺様

お寺様に行くと、雑草がなく掃除が行き届いている・・・草引きや掃除はお寺様の大切な作務だから。
これは今も昔も変わりません。しかし、最近、お寺様や周辺の様子が変わってきているのに気がつきます。
現代的な建物が見受けられ、境内から自然の土がなくなってきています。

2.境内がアスファルト舗なのはいかがなものか。(ホームページより抜粋)

http://www.sukima.com/17_sendai01_03/09daimanji.htm
http://www.geocities.jp/kngbp955/syoukokuji/syoukokuji.html

3.土舗装(ホームページより抜粋)

http://www.townnews.co.jp/020area_page/03_fri/12_samu/2003_2/06_06/samu_top1.html

4.環境問題と土舗装
5.思いやりと土舗装

6.雑草の生えない土とは?
1.雑草が生えない理由

雑草が生えないのは、物理的に雑草が生えないように、土を固め、雑草の芽を出ないようにしているからです。
土を固めるには、土舗装固化材というものが必要です。
土を固める材料としては、セメント、石灰があります。よくご存知だと思いますが、強アルカリ性です。しかし、セメント系固化材の場合、セメント製造中に六価クロムが混入してしまい、さらにセメントと土が混ざると六価クロムが溶出しやすい状態になります。溶出試験では基準内でも、セメント系固化材を大量に使用した場合、土中での蓄積量は基準を上回ることがあります。現在発売中の固化材は、ほとんどがセメント系なので注意が必要です。
実際に、平成17年4月30日福岡の宗像・消防訓練用グラウンドから六価クロムが検出したと報道されました。
この事件は、1~2月にグランド舗装工事を行い、材料のセメント系固化材から六価クロムが土壌に溶け込んだといニュースでした。使用した固化材は、六価クロムが基準値以下という初期データがあるにもかかわらず、土中での蓄積量は、基準値の3.4倍にもなっていました。六価クロムを含む空気を吸うと、呼吸器系などに障害が出るといわれています。

  • セメント・石灰系固家財化材使用

■草が生えない理由
①表面硬度が高いため根付かせない
問題点
①六価クロムが発生する恐れがある。
②長期的に見ると土の表面を硬化させているだけなので、雑草が生えてくる率が高く、クレームになりやすい。

  • 新開発固化材=酸化マグネシウム ⇒ ジオベスト

酸化マグネシウムは、ガラス製造、製薬、肥料等に利用されています。弱アルカリ性です。環
境負荷低減な固化材です。六価クロムを発生しません。酸化マグネシウムが土壌中の水分と
反応し水酸化マグネシウムとなり、さらに炭酸ガスと反応して塩基性炭酸マグネシウムを形成
します0これが土粒子同士の接着をもたらします。    _。M.。⊥さ人.、止址
■草が生えない理由
①表面硬度が高いため根付かせない。
②根に必要な水を吸水して、根に水を与えない。
③土に含まれる成分(窒素・リン)を固定化し、植物が根から養分を取れなくする。
※これまでにないメカニズムによって、周辺環境に対する負荷を低減しながら雑草の生育を抑止します。

2.持ち込まない、持ち出さない(環境にやさしい商品です)

これまでの土舗装材は、あらかじめ真砂土と混ぜて販売する必要があり、残土処分が必要でした。真砂土以外の土では固化できないからです。
酸化マグネシウムを原料とした固化材は、現場の発生土を用いて施工することが可能なので、残土処理が必要なく、環境にやさしい製品です。しかも、現場の発生土を利用するので、土舗装する前と土色に変化がなく、自然な感じに仕上がります。国内の代表的な土質には関東ローム(黒ぼく土)、褐色森林土、真砂土、赤色土などの土色があり、土中に含まれるシリカ(SiO2)、アルミナ(A1203)と酸化マグネシウムが反応、硬化促進します。
さらに長期強度が増加傾向にあります。セメント系のように六価クロム等の重金属類を含まず、また処分する時も、産業廃棄物になりません。

3.浸透性・保水性・弾力性

適度な硬度で、浸透性と保水性を保ちます。その上、適度な弾性があるため、足への負担も軽減できます。
お年寄りや子どもたちの足にやさしく、安全で快適な歩行性を確保すると共に、親しみ、潤い、あるいは躍動感を感じさせるアメニティを与えることができます。

4・ヒートアイランド現象

土舗装ならではの温度特性にも優れ、コンクリート舗装・アスファルト塗装に比較し表面温度を遥かに低い値に保つ事が出来、ヒートアイランド対策に役立ちます。

5.酸性雨による劣化と保障期間

現在降っている雨は、ほとんどが酸性雨でpH値5~7程度です。この酸性雨がマグネシウムを溶かして固定しているリンを可溶性リンにします。実験場の観察では、約3年を経過しておりますが、発芽は1%未満です。よって、未反応部分がなく、均一な混合がなされた時の保証期間は5年とし、発芽面積率15%以下としています。

7.施工法、施工例など紹介

http://www.takei21.co.jp/seihin/kankyo/tutihoso/

講演後の会員より質問

Q・草がなくなると虫の生息地がなくなるということで、情緒がなくなるのでは?
A・境内全てを草が生えなくするということではなく、生えては困るところを施工すればよいのでは。
 
※つまり、アスファルトや、コンクリートにするぐらいなら・・・ということのようだった。
 
Q・境内の通路や駐車場に最適とのことだが、大型バスの出入りは出来るのか?
出来ないのなら、誇大な表現は止めるべきで、そのことを書いておくべき。
A・もっともで、バスなどの大型車両の通行には無理があるので、表現方法を改める。
 
 
その他、会場からは土の中から、蝉が出て来れなくなるなど、仏教者らしい優しい意見が飛び交った。
 
※作務は、仏に使える者の修行の基本。掃除に始まり掃除に終わるのです――。

写真・構成・文:Shokan Fujimo

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