仏教関係者が京都に集う会

平成24年(2012年)8月例会報告

8月(地蔵盆)例会

開催日:2012年08月24日(地蔵盆例会)
 
お盆月を迎えると、暑さも最上級になります。
一般的に「信念」と言えば、行動の基礎となる心の有り方が定まっているという事です。
仏教語としての信念は、仏を信じ、仏を念じていることを指します。
信じ念ずる心があるという事です。
仏を念じ、口で仏名や真言を唱え、手を合わせること。
これを身口意の三業相応と言います。
行為を起こそうとする意志と、その意志によって発せられた言語と、身体の行動とが、相互に矛盾しないことです。
これは、一般社会でも大切なことですね。
「思うこと・言うこと・すること」が一致しないと、人から信頼されませんので気を付けたいものです。
今月はゲストスピーチ。国立京都国際会館 木下博夫 館長のお話を伺います。

松浦俊海副会長開会の挨拶

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皆さんこんばんわ。
先日の京都府南部の洪水では、皆さん方には被害はございませんでしたでしょうか?
手前ごとで恐縮ですが、以前仏教クラブの家族例会でご案内しました、私が二年間住職を努め、今は、私の次男が住職を務める八幡にある善法律寺がたいへんな鉄砲水で被害を受けまして、10mほどのブロック壁を押し倒し墓地に流れ込んで通路が川のようになり、花立などを押し流しました。しかし、おかげさまで、本堂他、寺の建物には被害がおよばなっかたので、胸をなでおろしています。
京都は1000年の都で、こういった大災害がなかったということになり、ありがたいことやなぁと思っております。
しかし、災害は忘れた頃にやってくると申します。 富士山の噴火説までささやかれ、油断はしてはいけません。湯直下型の地震もいつおこるかもしれません。
想定外とならないように、万全の対策をしておかなければと思っております。
私の若い頃、堀川が氾濫し、10cm~20cmぐらいの水が溢れ道が水没したのを覚えております。
え~、今日は、会長の清水さんが欠席ということで、また、講師の国際会議場館長の木下先生が遅れてこられるということで、お話を繋げということでありますが・・・・。
森会長のようにいろいろお話のネタを用意しているわけではございませんので、困っているわけでございます。
で、今日は24日ということで、お地蔵さんの縁日でございます。地蔵盆でございます。
お地蔵さんとご縁を繋ぐ日であります。
この地蔵盆の時期、私の自坊の壬生寺あたりのお地蔵さんをお世話する地域の世話役さんからお参りの予約が殺到するのですが、たいがい10時ごろにして欲しいと言って来られ、体はひとつしかありませんので、順番にお参りさせていただいております。
ご希望の時間に添えないところに行きますと、いつお願いしたら良いのかと食い下がれ、この時期は、私にとって辛い時期でもあります。
壬生の地蔵院と呼ばれた時期も長うございましたから、私の寺でも、地蔵盆をしたいのですが、いかんせん、寺の周囲には子供が一人も居ないということで、門前町は、長いこと地蔵盆をしたことがありません。
本家本元が地蔵盆をしていないということになります。
しかし、やはり、この地蔵盆の行事は、各町内にとっては町内の絆結ぶのに有効に機能しているようでして、みなさん積極的にお世話をしていただいているようですので、私としましては、もっと地蔵盆の行事が普及すればよいなぁと思っている次第であります。
このあと、木下氏が到着されるまで、案内ハガキの『信念』について、9月に行かれる「ミヤンマー旅行」に、ご自身の若い頃の修行の地、第Ⅱの故郷と位置づけられ、ご自身の最後になるであろうこの旅行に思いを寄せて語られた。

ゲストスピーチ

国立京都国際会館館長 木下博夫氏

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遅滞して来た侘びの後、この3月23日に京都国際会館の6代目の館長になったことを報告され、簡単な自己紹介からお話をされた。
 
道を説かれる皆様方の前で、私ごときが、お話をさせていただくのは心苦しいのでありますが、実は、このクラブの副会長の若林氏の高校時代の同窓で、この講演も、副会長の「何か話をしろ」ということに応えたとのこと。
 
自分自身、まだまだ、外に出て館長の立場でお話をするには、私自身の考えが整理きていないのですが、ただ、京都に対しては、私・・・。自分のことばかり申し上げて恐縮ですが・・・、高校のとき転勤族の父を持った関係で、途中から京都の洛北高校に転向して、そのまま京都の大学で学ぶことになりました。
その後、建設省に就職し東京で過ごしました。
それから、ご縁がありまして、1985年に皆様方にはご迷惑をおかけしたと思うのですが、古都税を設けた時に、6年ぐらい京都におりました。(昭和62. 6.26~平成元. 8. 9京都市の副市長を勤められたそうです。)
その後、東京の建設省に戻り、阪神高速道路の建設に約9年ほど関わりました。
山科から大阪方面に行くのに大変便利になったと聞いております。
ただ、料金が高いぞというふうに聞いております・・・。
京都から関西国際空港に行かれるのに大変重宝していただいていると手前味噌ですが、そう思っております。
で、昨年の暮れに、現京都市長より、もう一度京都に帰って来いと言われて、70歳前になり、どうかなと思いましたが、単身赴任ではありますが、今年の3月より京都国際会館の館長を勤めさせていただいております。
また、私の息子も娘も、小学校、中学校と京都で過ごしており、「私を含めますと、小、中、高、大と、親子で京都に縁がある家族となれたなぁ」と、思っております。
 
次に、「京都国際会館の現状と課題」と「いうテーマで、以下のレジュメに沿ってお話をされた。

京都国際会館の現状と課題

1、京都国際会館の歴史・現状
○ 開館: 昭和41年5月
 
○ 敷地:15.600㎡(甲子園の4倍)
 
○ 累計開催件数:16.000件、累計参加者数:1.015万人
 
○ 年間使用料収入:14.3億円(平成23年度)
 
○ 整備費:第一期及び増築(第二期、イベントホール、アネックスホール、)建設費100億円改修累計247億円
 
 
2、原点に戻って観光を見直す(京都MICE戦力の推進と連動して)
 
○ 観光スタイルの広義化
・修学旅行、慰安旅行
・学会、会議、各種打ち合わせへの出席
・アフターコンベンション、視察
・交換留学
 
○ 質的水準の向上、本物志向、外国人対応
 
○ 関連分野・業界
・物産品
・宿泊施設(旅館、ホテル等)
・交通(航空、鉄道、バス、タクシー等)
・飲食、劇場、ホール、美術館
 
○ 人材・スタッフの育成、会議関連産業の底上げ
 
 
3、京都国際開館の将来像(風格の維持と私設の拡充)
 
○ 施設の整備水準とスペースの拡充
 
○ コンセプトづくり 賢人会議(宗教・哲学・芸術)、環境、平和・軍縮、医学・健康、財政・金融、科学技術、留学生交流
 
○ 会議運営の仕方(新しい会議タイプの構築)
 
○ メディアセンターの活用(光ファイバー回線等)
 
○ 市内の関連施設との協調分担(例えば岡崎地区、各大学、寺院)
 
 
(参考)誘致の前提としての場、装置の整備
 
○ 誘致、プロモーションの在り方(観光対象の絞込み、京都の魅力づくり)
 
○ テレビ番組(外国語放送)、外国語標識(道路、地下街)、観光案内所(外国語案内)、外貨引き出し可能なATM
 
○ 交通アクセス(関空、新幹線、リニア、市内交通の各々に関する戦力)
 
○ 関西圏エリアの都市間連携

会員の門川京都市長、ちょっとご挨拶

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「日ごろは京都を盛り上げていただくことにお力を頂戴し、感謝をしております。また、日ごろはご無沙汰ばかりで申し訳ないと思っております。」と、前置きし、いつもとはちょっと違ってリラックスされた表情でお話を始められた。
 
「今日は、木下館長からお話いただいたということで、彼を京都にお招きした一人として大変うれしく思っております。
京都のことを知り尽くしておられる方が、これから京都を世界に広めていただけるということで、
 
実は国際会館に5000人入る会議場があったら、より多くの世界会議の会場として要人を呼ぶことができるということで、そんな会議場が欲しいと思っております。
 
ちょっと話が長ごうなってすんまへんなぁ。
 
あの~、今世界で一番、世界会議が多い国ってどこか知っったはりますか?
それは、シンガポールですねん。
12000人の会議ができるホールを作られました。
京都国際会館に12000人の人が入る会議場は、つくれまへんねん。円通寺からその屋根が見えたら絶対あきまへんねん。
ということで、5000人の入る会議場の増設が望まれます。
いや神戸やら横浜にもりっぱなホールがあるんでっせ。そやけど、そこでやるんやったら、シンガポールと変わらへんとゆう人がおいでになるんです。
やはり、京都でなかったら、世界と競争できないのです。
だいたい大きな国際会議は5大陸を順番に回らはります。
で、我々の競争相手は、シンガポール、ソウル、上海、とこういうところになります。
へんな競争をしているのですが、新たな京都の発展ということで、このへんは微妙な話がいっぱいありまして、木下館長は、ご苦労かけると思います。
 
もうちょっとしゃべってよろしいか?
 
今度はお金の話ですねん。
 
5000人のホールを作ったら、30年間でいくらの経済効果があるかという話です。
民間の調査会社に調べてもらいました。
国の税金が141億円増えまんねん。1年間で5億ぐらいですね。
京都府の税金は56億円だそうです。
京都市の税金は13億円。
これがね、今のわが国の税制度の限界ですねん。
京都市には、年間4000万円ぐらいしか入ってきません。
 
ということで、あまりお金の話ばかりではなんですので、このへんにしときますが、今後も京都の発展の為に皆さん方のお知恵を頂戴したいと思っております。
 
あの、大震災からはや1年と半年経ってしまいました。
震災後1年目で開催した京都マラソン、皆さんにご迷惑をおかけしましたが、おかげさまで大好評でした。
でも、たいへんな赤字でした。
あの~、で、今年は10万円払ろてもろたら、優先的に走ってもらおうと、そんなことを考えております。」
 
と、冗談のような本気のようなことを言われて、挨拶を締めくくられた。

写真・構成・文:Shokan Fujimo

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