仏教関係者が京都に集う会

仏教クラブ奨学金授与者(2014年)

2014年度 仏教クラブ奨学金授与者 発表

2014/07/11 更新

今年度の授与者は、以下の各氏に決まりました。

2014年12月12日成道会例会にて奨学金が授与されました。その時の様子をまとめました。

 

2014年度 奨学金授与者のご紹介
ZHANG YUYE

○申請者名  ZHANG YUYE  (張宇曄)(女)
ジャン ユーイエ

国籍  中国

・生年、年齢:  1989年生まれ(満 24 歳)

所属先
大谷大学大学院修士課程真宗学専攻第1学年

推薦理由および推薦者(所属・氏名)

推薦理由は昨年に続き特に記載されていませんでした。

推薦人:大谷大学 学生部長  鈴木寿志

現在の研究・勉学の内容および目的
現在は大谷大学大学院の修士課程で真宗学を専攻し、研究テーマは「親鸞の人間観について-悪人正機」である。この世に人間として生きているかぎり、生死の苦しみを抱えなければならず、またそれは誰とも代わることはできない苦悩的な存在である。親鸞の明らかにする本願念仏の教えは『歎異抄』に「本願を信じ、念仏もうさば仏になる」とあるように、そのような苦悩的な存在である愚かな凡夫の為に説いた教えであり、その念仏との出遇いにより人間は自分の本来性、自己の分限を知ることができると考えられる。私は人間が抱える苦悩からの解放の道を親鸞の仏道、そしてその人間観に求め、現代社会における仏教の重要性を究明したいと考えている。

将来の抱負
渡日する前に、日本の文化に興味を覚え、日本語の勉強を始めた。高校を卒業してから、日本に留学し、現在は仏教を学んでいる。
仏教はインドから中国へさらに日本へ伝来した。仏教は、一衣帯水の関係にある日本と中国が共有している宗教である。しかし、両国の間に国境があるのと同様に、言葉の違いや文化や歴史、あるいは習慣の違いもあり、中国と日本の仏教には多少の違いを感ずる。
そこで、修士課程の間に、日本と中国の浄土教の思想について研究をしたいと考えている、またよち深い比較研究を続けるために、博士課程への進学も希望している。日本仏教と中国仏教を比較しながら、そこにある共通課題を明らかにし、日中両国を繋ぐ存在として両国の仏教文化交流の発展に尽力していきたい。

奨学金を必要とする理由
日本に来て日本の素晴らしさを実感する中に、一方に日本物価の高さに驚き、学びを続ける困難さを痛感した。私は日本に勉強に来てから、勉強に中国の両親より学費などの仕送りをしてもらっていたが、私を含め兄弟三人がまだ学生であり、親の経済的な負担が大きい。仏教の書籍はほかの専攻のものよりはるかに高いため、これから自分の研究を進める中で、もっと広い範囲で勉強するために、外部からの支援金が必要となる。日本語での論文を提出ということもあり、論文を書く以外に古文や漢文などの予習にも時間を費やすため、アルバイトをしながら生活することは困難である。
以上の理由から、今回の奨学金は自分にとって、大変重要なチャンスであり、尚且つ研究を進めるために重要な支援だと思う。より深い研究を実現するために、御支援の程よろしくお願い致します。

go

■ 申請者名  呉 進幹(僧名:戒法)(男)
ゴ シンカン

国 籍:  中国

・生年、年齢:  1986年生まれ(満 28 歳)

所属
花園大学大学院修士課程

推薦理由および推薦者

推薦理由は、今年も特に記載されていませんでした。

推薦人:花園大学   吉田叡禮

現在の研究・勉学の内容および目的
私は2013年に花園大学大学院修士課程に入学しました。主に禅宗の語綠に関心をもっており、唐・宋代以後の中国仏教および日本の禅思想を明らかにするため、現在は、臨済宗において最も重要なテキストの一つである『臨済録』について研究させていただいておます。

将来の抱負
出家者として、仏教の思想と実践を世間に伝えるとともに、現代社会の呈する不安定な状態を克服する糸口を仏教思想によって見出していきたいと志しております。また、中国と日本のさまざまな仏教交流に貢献したいと思っております。

奨学金を必要とする理由
留学費用の一部は本国の霊隠寺より幾分の助成金を頂戴しましたが、日本でアパートを借りて生活を続けていくには、かなり苦しい状況です。貴仏教クラブ様のご法愛を賜ることができましたなら、まことに幸甚に存じ上げる次第でございます。

kim

■申請者名   金 俊佑   (男)
キム ジュンウ

・国籍  韓国

・生年、年齢:  1984年生まれ(満 29 歳)

・申請者本人

■所属
佛教大学 文学研究科 仏教学専攻 博士後期課程1回生

推薦理由および推薦者(所属・氏名)

推薦理由は今年も特に記入されていませんでした。

推薦人:佛教大学 仏教学部・教授 松田和信

現在の研究・勉学の内容および目的
・私の研究テーマは安慧の中辺分別論釈疏の再校訂である。
・この中辺分別論釈疏は初期唯識文献群に属する中辺分別論に対する注釈書として唯識の立場で中道を解釈している中辺分別論の正確な 理解に決定的寄与ができる文献である。
・しかしこの文献にはまだ校訂の問題が残っている。根本的な原因は現存している当文献の唯一の写本が3分の1ほど欠損されているからで ある。現在山口益先生によって当文献の校訂本が出ているがその校訂本の3分の1はチベット語訳からの還梵文として、その正確性には検討 の余地が残っている。
またこうした還梵文以外にも校訂上においてのさまざまな問題が報告されている。
・このようなテキストの不完全性は山口益先生の校訂作業以降に発見された中辺分別論写本との比較作業とチベット訳との再対照等を通じて補 完できると考えられる。

将来の抱負
・将来、仏教文献の復元と翻訳に邁進したい。
・仏教文献には禪定体験という神秘体験に立脚した世界観が盛り込んでいる。
このような特徴を持っている仏教文献は常識的経験に限定されている現人類の経験領域を
拡大させるという点で保存して伝える必要があると考えられる。
・従って、私は日本での学位取得後、現在写本で残っている文献を読める形に復元し、諸訳本と関係文献との比較・対照を通じて校訂本を作 る作業をしたい。さらに、そのように校訂されたテキストを現代の言語と感覚で翻訳したい。

奨学金を必要とする理由
・現在、日本で勉強している私費留学生として経済困難に直面しています。
週3回ぐらいバイトをしていますが学費と生活費を完全に充てられません。
貴奨学金の受給を通じて学業に専念できるようになることを希望します。

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■申請者氏名   趙 星迪    (女)
チョウ セイテキ

・国籍    中国

・生年、年齢 1988年生まれ(満 26 歳)

■所属
龍谷大学 大学院 文学研究科 仏教学専攻 1 回生

推薦理由および推薦者

推薦理由は今年も特に記載されていませんでした。

推薦人:龍谷大学 教授   楠 淳證

現在の研究・勉学の内容および目的
現在、研究している題目は「中国における種姓義の研究」です。具体的には、中国法相宗三祖(慈恩・慧沼・智周)の著作をもとに中国における仏性思想と一闡提・五姓各別思想との交渉を明らかにすることを研究の目的としていますが、同時にまた唯識観という実践行についても研究していきたいと考えています。
この研究によって唯識思想が中国仏教思想にどのような影響を与えたのかを理解したいと考えています。

将来の抱負
修士課程を修了した後、仏教を広める仕事をしたく存じます。また、仏教学専攻博士後期課程に進学する予定もあります。
仏教学の研究は他の研究と同じく、国と国との交流が必要です。留学生としてのわたくしは、中日仏教の交流を切っ掛けとして、中日文化交流ないし中日親善の架け橋になりたいと思っています。
日本で学んだ知識や研究の成果のみならず、大乗仏教全般の思想、つまりは仏教全体を家族や友達および社会へ広めたいと考えています。

奨学金を必要とする理由
現在、わたくしは自費留学生として両親から海外送金を受け、日本に留学しています。父は会社員ですが、母は定年退職したため、両親からの送金が少ないのです。
大学院での研究には非常に時間がかかります。学部の学生のように、アルバイトをするわけにはいきません。また必要とする研究著作が日本には多くあり、しかも書籍の値段もかなり高価です。さらに今年の4月から、日本の消費税が8%になりました。留学生であるわたくしにとって大変厳しい状況にあり、両親の仕送りに頼り切ることもできず、ご援助いただければ非常にありがたく存じます。


※撮影・編集 藤野正観 (このページのYoutube動画は、限定公開にて設定しています。) 

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