仏教関係者が京都に集う会

仏教クラブ奨学金授与者(2008年)

2008年度 仏教クラブ奨学金授与者 発表
(2008/07/25 仏教クラブ奨学金申請書より)

崔 珍景(チェ ジンギョン)
女性・韓国
1980年7月12日(満27歳)
所属:佛教大学文学研究科仏教学専攻修士2回生
推薦者:佛教大学文学部教授 松田和信


■現在の研究・勉学の内容および目的
私は大学院修士課程において仏教学を専攻し、修士論文の作成に取り組んでいます。修士論文のテーマは「サウンダラナンダにおけるヨーガの階梯」です。『サウンダラナンダ』は2世紀の仏教詩人アシュヴァゴーシャの作品の中で、ブッダの異母弟ナンダの回心物語を長文の詩で綴ったものです。その中に詳細なヨーガ(瞑想)の階梯が説かれています。昨年亡くなった私の母が韓国でヨーガの先生をしていたこともあり、私は仏教の瞑想(ヨーガ)に関心を持って研究を始めました。現在は仏教学の松田和信教授に指導を受けながら、サウンダラナンダのサンスクリット原典を読み、内容を分析して修士論文の完成に向けて努力しています。

■将来の抱負
修士課程を終えた後は、さらに佛教大学大学院の博士後期課程に進学して仏教の研究を続けるつもりです。博士の学位を得て韓国に帰り、日本で学んだ経験を生かして韓国の大学で仏教研究を継続し、仏教を学ぶ韓国の学生教育にも携わりたいと考えています。

■奨学金を必要とする理由
日本では私の研究に必要な多くの書籍を入手することができますが、いずれも高価で、両親をすでに亡くしている私には、日本で生活することにも困難をおぼえていて、書籍購入の余裕がありません。もし奨学金をいただけるのなら、日本で研究のために使いたいと思います。

2008/07/25 仏教クラブ例会スピーチ内容
私は韓国から来ましたチェ・ジンギョンと申します。
私は韓国の慶尚南道の昌原の出身です。
大学はソウルの韓国外国語大学を卒業しました。
英語を勉強しました。
在学中に2年間アメリカのデラウエア大学に留学し、デラウエア大学も韓国外国語大学も両方卒業しています。
昨年亡くなった私の母が韓国でヨガの先生をしていたこともあり、大学在学中にヨガを始めました。それで仏教思想や仏教の瞑想にも関心を持ち、英語以外の副専攻として、仏教の勉強もしました。
アメリカから帰った後、さらに仏教の勉強をするためにソウルの東国大学の大学院に入りました。
しかし、先生や先輩たちから仏教を本格的に勉強するなら日本に行った方がいいとアドヴァイスされて、交換留学生として昨年4月に佛教大学にまいりました。 現在私は佛教大学の修士課程において仏教学を専攻し、修士論文の作成に取り組んでいます。
修士論文のテーマは「サウンダラ・ナンダにおけるヨーガの階梯(かいてい)」です。
『サウンダラ・ナンダ』は2世紀の仏教詩人アシュヴァゴーシャの作品で、ブッダのいとこナンダの回心物語をサンスクリット語の長文の詩でつづったものです。その中に詳細なヨーガ(瞑想)の階梯が説かれています。現在は佛教大学の松田和信教授に指導を受けながら、サウンダラ・ナンダのサンスクリット語原典を読み、内容を分析して修士論文の完成に向けて努力しています。
松田先生はお坊さんではありませんが、現在はアフガニスタンで発見された仏教写本の研究をして注目されている、サンスクリット語仏教文献研究の世界的権威の先生なので、私はもっともふさわしい先生に指導を受けることができて幸せです。
がんばって修士論文を完成させたいと思います。私は、修士課程を終えた後も仏教の研究を続けてゆくつもりです。
さらに佛教大学大学院の博士課程に進学するか、英語を生かして、アメリカの大学の博士課程に進学するか、現在思案中です。
いずれにしましても、博士の学位を得て韓国に帰り、日本で学んだ経験を生かして韓国の大学で仏教研究を継続し、仏教を学ぶ韓国の学生教育にも携わりたいと考えています。
最初に言いましたように、私の母は病気で昨年亡くなくなりましたが、私は、父も病気で3年前に亡くしています。
今回いただきました奨学金は、私にとって本当にありがたいものです。
仏教クラブの皆様に深く感謝します。ありがとうございました。

 

江 玉琴(こう ぎょくきん)
女性・中国・台湾
1964年11月2日(満43歳)
所属:花園大学文学部国際禅学科4回生
推薦者:花園大学文学部国際禅学科主任教授 中尾良信


■現在の研究・勉学の内容および目的
日本には仏教の各宗各派が存在し、インド及び中国より招来された仏典も多数収集保存されている。しかも、日本語に翻訳された原典(経律論)も多い。そこでアジア各国の仏教と文献を研究するよい条件を持っている。そして、日本の仏教研究は学問的に大変進んだ研究成果を備えている。私は仏教徒として仏教の教義を可能な限り詳細に学びたいと思っている。特に仏教の中でも禅の教義に関心がある。現在『少室六門集』の第一門、第二門に関する論文に取り組んでいる。伝来の資料の中で『少室六門集』の第二門、第三門は敦煌より発見された文献で達磨のものと認められている。資料の中には『旧和少室六門集』という注釈本もあり、研究の価値は大いにあると考えている。

■将来の抱負
『少室六門集』の内容及びその思想を解明して日本語訳を試みたい。ひいては初期禅宗思想をテーマとしてさらなる研究に取り組んでいきたいと希望している。

■奨学金を必要とする理由
『旧和少室六門集』は宋代以後の注釈本である。そこには天台、唯識、禅の用語が混在している。それらを精査するために夏期休暇を利用して日本に滞在研究をする必要がある。研究費用等に充てるため貴クラブの奨学金の支給を希望したい。


楊 小露(ヤン シャオルー YANG XIAOLU)
女性・中国
1972年2月14日(満36歳)
所属:大谷大学大学院文学研究科修士課程仏教学専攻2回生
推薦者:大谷大学学長 木村宣彰


■現在の研究・勉学の内容および目的
現在、おもな研究内容としては、初期中国仏教における般若思想の研究である。印度に誕生した大乗空宗はどのように中国固有の思想に受けられているか、また、中国の仏教学者たちは中国とインドの思想における隔たりと食い違いとをどう解消しているのか、さらに、中国歴史の中において初期仏教がどう受容され、中国独自の仏教思想がどう生み出されたかに浮いて、研究、勉学させていただいています。
そして、研究勉学のきっかけとしては、前から「空思想」に惹かれているからです。周知のように、仏教の根本目的は解脱を得て涅槃の境地に至ることにあります。仏教の解脱を理解するには、般若智慧のはたらきとは何かを真先に理解し、般若思想におけるとても大事な認識論をまず身につけなければなりません。仏教の勉強を通して、日常生活で般若智慧にしたがい、「無等」の慈悲心を以って、衆生を平等に見、真の意味での「大悲」に達していくことを勉強の目的としています。

■将来の抱負
大学でも大学院でも仏教を専門として勉強してきました。勉強すればするほど大海のように広がっていく仏教世界の一票をも窺うことができていないような気がしています。生涯精進していくことを私の将来の抱負にするしか言えません。その手立てのひとつとして、できるだけ博士課程に進むようにがんばりたいです。そして、もうひとつの抱負としては、日本の仏教研究水準の高さを今ひとつ理解していない中国へ紹介し、日中の仏教研究の架け橋として役割を果たしたいと思います。

■奨学金を必要とする理由
大学院は、大学生よりもまた一層学業に専念しなければならないと認識しています。
そのためには、ある程度の安定した経済的保障が必要となるが、しかし、アルバイトは最低限に抑えなければなりません。そして自費留学生にとって奨学金はまさに「雪中、炭を送る」のような経済的援助となるほかに、自分の努力が認められているという貴重なはげましとなります。

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